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メンタルケアとしての坐禅

メンタルケアの方法として注目を集める坐禅

心の健康レベル四つの段階

心の健康の段階を4つに区分すると、

  1. (1)心の健康状態 
  2. (2)心の不健康状態 
  3. (3)軽症の心の病気 
  4. (4)重症の心の病気

となります。

この15年、坐禅によって心の病気を治したり、心の不健康状態になることを予防するカウンセリングや実習の活動が注目を集めています。

心の不健康状態(2)は精神疾患の診断基準に該当しないけれど、心が穏やかでなく健康であるとはいえない状態です。すべての人が陥る可能性があります。

イライラ、怒りっぽい、あせり、不満不機嫌、あがり、緊張、意欲低下などが起こる心理的状況です。
長びくと眠れない、疲労感、食欲不振、痛み、コリ、種々の内臓の不調が現われます。

心の不健康状態から、職場では作業効率や品質の低下、事故、ミス、人間関係の悪化などをひきおこしがちになります。家庭でも家族の悩みをきく余裕がなくなったり心配させたりして、家族を心の不健康状態にしてしまうことが起こります。

心の不健康状態(2)がさらに進行すると、軽症のうつ病(3)や心身症(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、自律神経失調症など)をひきおこすおそれがあります。職場や学校に行くことができても、かなり仕事や勉強に影響します。

重症(4)になると仕事や勉強ができなくなります。

坐禅で心の病気が治る

特定非営利活動法人マインドフルネス総合研究所代表の大田健次郎氏は、1985年から坐禅を始め、1993年以来、坐禅から開発したマインドフルネス心理療法を用いて、うつ病や不安障害の治療支援活動を行っています。

大田氏は「うつ病や不安障害などの心の病気は薬物治療では治らない人もいますが、坐禅を利用したマインドフルネス心理療法で治る人がいる。これまで難治性と思われていた心の病気や問題でも本人が坐禅をすれば改善できるということは、もともと人はみな自分で救われるものを持っているということの証だと思われます。」と言います。

日本の心理療法者や医師も坐禅を治療にとりいれることを研究し始めました。マインドフルネス心理療法は坐禅から開発された心理療法です。

坐禅が種々の精神疾患や社会問題に貢献できるのですから、坐禅が盛んな日本でメンタルケアとしての坐禅は今後大きく期待されるようになるでしょう。